昨日に比べ、5度も低い気温であるとラジオで言っている通り、涼しさが肌で感じられる。
まるで秋到来を感じさせる陽気。
そんな陽気に誘われ、昼休みに近くの公園で散歩していたら、コンクリートの地面に絶命して間もないと思われる蝉の姿が目に飛び込んできた。
せめて土に帰れるように、土の地面に亡骸を置いた。
満を持して地上に出て、目に飛び込んだ風景はどのように映り、地上で過した短い時間をどう感じたのだろうか、聞きたくなった。
人間が放射能で汚染した土壌や大気にさらされた小さい命は、怒りの声を上げることも出来ず一生を静かに終えたのだろう。
自然界の大切な役目を果たした尊い小さな命の冥福を祈りたい。