なんの前触れもなく(大概そうだが)突然、Dioのシートが開かなくなった。
通常は、キーをONするひとつ手前で押し込むとシートが開くのだが、なんの反応も無くなってしまった。
現象をググッてみると、同じ現象の記事が幾つか見つり、どうやらシートロックワイヤーが切れたようだ。
構造上、シートが開かない状態で修理するのはかなり難しそう。ヤバイな。。。(^^;
それは当然のことだ。簡単にシートが開いてしまったら、それはそれで盗難の恐れが高まるからね。
切れたワイヤーの部品代はたいしたことないけど、工賃が高くつくとの事で自分でトライすることにした。
工賃が高いということは、すなわち作業の手間がかかるということで、実際に半日かかってしまった。
とりあえずシートのロック制御をしている部分が見えるかとサイドカバーを外そうとしても
シートが開かない状態では簡単には行かない。なのでまずはワイヤーの経路を調べるためにキー部分から分解することにした。
そのためには前カゴを外してフロントカバーを外してフロントインナーカバーを外した。
ここまではなんの苦労もなく2〜3分で完了。
キー部分を分解するのは初めてだった。既にマグネットロックの磁石を抜く加工がされていたので
一部が割れていた。キーアッセンブリーにシートロックワイヤーが連結している部分を確認。
シートロックワイヤーのタイコを外し、ケーブルを引っ張り、切断しているのか確認。
スルスルとケーブルが出てきて引きちぎれている事がわかった。従ってシートロックワイヤーの切断が原因と判明。
原因が判明したもののこれからが大変だった。
Dioのシート部分を分解したことがなかったので、どのような構成なのかわけもわからず、とりあえず分解出来そうな
場所から手をつけることにした。
まずはステップ付近のカウルとサイドのカウルを外す。
次にシート下のカウルだがシートを空け、シートボックスを外さないと分解出来ない構造のようだ。
でもシートが開かない以上、無理やり分解するしかないので、無理やりシート下のカウルを分解。ある部分は割れてしまった。
シートロックの金具が見るまでカウルを剥がして、シートロック部分をドライバーで突っつき攻撃すると
「カチャン」と乾いた音がしてロックが解除出来た。
あとは、シートボックを外し、周囲のカウルを外して、ほぼ裸になった。
シートロックワイヤーなんて予備部品など用意しているわけもなく、部品を注文して届くまで、切断したケーブルを
流用するしかない。そのため切断したケーブルの反対側のタイコをシートロック部分に付ける。
ここに取りつけ。
あとはシート下までケーブルを取りまわし、手動で引っ張り使うことにした。
カウルを組み立てて完了。
ケーブルを近所のバイク屋に注文。部品が届いたら、また修理をすることになる。
それにしてもこれって、設計ミスではと言いたくなる。だってケーブルの切断は起こりえるはずだし、
新車に近い状態だったら、カウルを少し壊して無理な修理は出来ないもんね。