別の本を借りたついでに、たまたま目に止まった”仏教「超」入門”を借りて通勤途中で読んでの感想。
自分は無宗教でノンポリですが、50歳を過ぎてから老後や死が急に身近なものに感じるように
なってから、なんとなく寺院とか教会が気になり始めました。
自分は今の年齢になるまで「宗教」と言うものを意識的に拒否していたと思います。
昔、新興宗教と言われる信者から強引な入信を進められたことなどがあり、全く受け入れる気持ちがなくなりました。
そして自分とは別世界なものとして、遠ざけてきました。たまに勧誘なんてする人を見ると無性に苛立ち
そんな事をするべきでないと、その人達と対立することもありました。
でも何がダメなのか自分で確たるものがなかったので、ハッキリした理由が潜在的に欲していたようで
”仏教「超」入門”が目に止まったのかもしれません。
この本を読んでいると、宗教や仏教の真理が自分のイメージと大きく異なる事がわかってきました。
この本は「ブッダ」の思想が真理と定めた場合、現在の仏教や宗教が異なった教えになっている
ことを私のような無宗教な人間でもわかりやすく書いてありました。なので今の宗教がおかしいと
感じる理由が、なんとなく見えてきました。
本にも書かれていましたが「縁起」と「空」を理解する事から始めないと、日本における仏教の真理を
理解する事は出来ないものだと思いました。
そうなると、こういう事を理解せさない現在の仏教は、無数にある新興宗教となんら変わりのないものかと
も感じてしまいました。
この本では触れられていましせんでしたが、今流行りの「断捨離」もある意味、物に固執しない事は
「悟り」の境地に近いものがあるのかと思いました。全て自分のものと抱え込んで手放せず部屋がグチャグチャで
生活環境も悪化して。。。そんな事を「断捨離」で解放される事。なんか似ているように感じました。
この本の著者の白取春彦さんは主に宗教や哲学書の入門書、解説書を書く方だけあって
何かに偏る事なく書かれていたので、本を購入したくなりました。