2013年9月より楽天モバイルのMVNO(Mobile Virtual Network Operator)のSIMでスマホを使い続けてきた間
何度もデザリングが出来ればと言う思いをして来た。
しかし、当時のネットで調べた限りではMVNOでデザリング出来ないとの記事ばかりで諦めていた。
1年前よりメインで使用していたSH-06Eが数か月前に水没し、生渇きで充電したら充電口となるUSB周辺が
短絡したようで加熱で溶けて充電出来なくなってしまった。
かろうじて非接触型の充電は可能だったため、非接触型の充電器(あきばおう:1200円)を購入し騙しだまし使っていた。
それでも非接触の充電はすぐに加熱する事や少しズレると充電しなくなる等、不便さが際立ってきたので修理しようと
DOCOMOショップに持ち込んだら、DOCOMO回線を契約していない場合最低でも1万5千円はかかると言われて退散。
ちなみにDOCOMO回線を契約している家族がいたら上限5千円で修理出来ると言われたのでDOCOMO回線を契約してい
る友人に修理を依頼しようかと検討中。
そんな状況の中で秋葉原を徘徊していたら、dtab-01Gが19000円で店頭販売していたのが目についた。
DOCOMO回線の契約者なら、ドコモショップで無料配布されている端末のようだけど。。。
新品でLTEが使用出来て一様DOCOMOブランド(メイドイン中華だけど)でこれだけの価格の端末は数少ないと思う。
すぐにネットで調べたら、Amazonが14900円で販売していた。Amazonならポイントが5000円残っていたので実質1万円。
すぐにポチして購入。。。でも自分用にする前に家内にプレゼントして使い心地が良かったらもう1台購入するつもりだった。
実際、妻に渡すと大き過ぎて使う気にならないとの事なので、早速自分用になってしまった。
SH-06Eで使用していた楽天モバイルのSIMをdtabに差して使ってみたら、やたら使い心地が良くてメインで使用する
ようになりつつあった。しかし、SH-06Eの携帯性も捨てがたく電車の中ではSH-06Eをメインで使いたい。
そうなると1枚のSIMをSH-06Eとdtabで共有する事になり、頻繁に抜き差しが発生する。
移動中に小さいSIMを抜き差しするのはリスクも伴うため、デザリング出来ないものかとネットで記事を探し始める。
すると2年前とは違い、すぐにMVNOのSIMでデザリング設定されている先駆者の方達のページに辿り着いた。
しかし、そこに至るまでには幾つかの壁がありました。
結論から言えばデザリングが可能になりすこぶる便利な環境を格安で構築出来ました。
それも先駆者方のページとアドバイスがあったからこそでした。
そんなお世話になった方々のページです。
・つらつら不定期日記
・携帯総合研究所
備忘録としてここに記録し、同じような情報を探している方の役になれば幸いです。
<注意>ここに記述する事で不祥事が起きても責任取れません。参考にする場合、自己責任でお願いします。
■用意する機器
・dtab-01G
・MVNO(私は楽天モバイル)のSIM
・PC(私はWindows7で使用)
・PCとdtabを接続するUSBケーブル(dtab付属品や一般に売られているもので充分)
■作業概要
(1)PCにadbコマンドを操作出来る環境を作る。
(2)PCとdtabを接続し接続環境を整える。
(3)PCからadbコマンドを利用してデザリング設定を行う。
(4)動作検証
■作業手順
(1)PCにadbコマンドを操作出来る環境を作る。
(1−1)adbコマンド利用のためのツールをダウンドーロする。
・ネットからアンドロイドSDKキットをダウンロードする。
・自分はWindows用を選択。ダウンロード後にZIPを解凍。
・ちなみにファイル名の数字はバージョンを表しているので、ダウンロードする時期により異なると思います。
(1−2)ツールのインストール作業を行う。
・解凍したモジュールを実行しインストールを行う。
・通常インストールだと上記画面のような階層が深い場所にインストールされるためフォルダーをcドライブ直下に移動。(必須作業ではないがこの後のパス設定が面倒なので)
・自分の環境では「c:\android-sdk」にフォルダーを移動。
(1−3)OSのパスに上記フォルダーのパスを追加する。
・自分の環境ではpathに「c:\android-sdk\sdk\tools;c:\android-sdk\platform-tools」を追加した。
・こちらにパスの詳しい説明ページがあります。
(1−4)dtab側の設定を行う。
開発者モードメニューを表示させるために「設定」→「端末情報」→「ビルド番号」を連続で押し続ける。
途中で「何回押すと・・・」の表示が出るので消えるまで押す。(7回くらい?)
すると「設定」メニューの下の方に「開発者向けオープション」メニュー項目が追加されるので「USBデバッグ」を有効にする。
(2)PCとdtabを接続し接続環境を整える。
(2−1)PCとdtabを接続しdtabのドライバが素直にインストールされればこの(2)作業ステップは終了。
・デバイスの認識がされない場合はPC側とdtab側の両方で設定を確認する必要あり。
(2−2)dtab側での設定作業
・dtab側のメニューにUSBドライバーインストールボタンがあるのでそれを1回押せばPC側にドライバのインストールが実施されOKになるはず。
(2−3)PC側の作業
・上記作業(2−2)でPC側でdtabを認識できない場合は、手動でdtabのドライバをインストールする。デバイスマネージャーで接続されたdtabがどのような表示になっているのか確認する。dtabアイコンの横に?マークがついていたら正しくドライバがインストールされていなため、ドライバをインストールする。
(3)PCからadbコマンドでデザリング設定を行う。
(3−1)DOS画面から以下のように「dba shell」と叩く。
接続に問題なければ、コマンドプロンプトが「***-01G>」の様になる。
接続やシンタックスにエラーがあると「error: device not founf」の様な表示になるので接続環境を確認する。
接続に問題がなければ、以下のコマンドを打ち込む。
<注意>ここでオペレーションミスをするとdtabが絶不調になる可能性もあり初期化の覚悟が必要。そのため事前にバックアップ等は必要かと思う。。。けれど自分はバックアップを取らず2度程初期化する事になった。
>adb shell
>settings put global tether_dun_required 1
※1>settings put global tether_dun_apn rakuten,vdm.jp,,,rakuten@vdm,vrkt,,,,,440,10,3,*
取消線の設定ではエラー頻発なので、以下の記述に変更した。
※2>settings put global tether_dun_apn rakuten,lte-mobile.jp,,,●●●●●●@ep-lte.gol.com,★★★★,,,,,440,10,3,*
(●●●●●●:個人アカウント ★★★★:個人パスワード)
この暗号の様な文字列の意味を知りたい方は、adbコマンドの使い方のページでも調べて下さい。
上記に出てくるrakutenはdtab側のアクセスポイントの名称と合わせています。
それが必須なのかはわかりませんが見た感じ名称を指定いる部分に見えるので、
私の場合はアクセスポイント名称と同じにしました。
他社のMVNOに関する設定はこの部分の書き換えが必要なようです。
後は、本体のデザリング機能を有効にして動作検証。
※1ではデザリング切り替え後、以下の様なエラー表示のポップアップ画面がでるのでキャンセルを7回くらい押し続けるとデザリングが開始されます。
※2ではデザリング切り替え後、ノーエラーでデザリングが可能になりました。
デザリング出来るようになってから、めちゃめちゃ快適です。
以上